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吸音パネルは何枚必要?部屋の広さと残響時間から考える方法

4 日前
読了時間: 2分

「吸音パネルは何枚必要なのか」は、もっとも多いご質問のひとつです。答えは部屋によって変わりますが、考え方はシンプルです。ここでは、枚数を決めるための基本を解説します。


枚数は「床面積」ではなく「どれだけ響きを減らしたいか」で決まる

同じ広さの部屋でも、天井の高さ、壁や床の素材、家具の量によって響き方は大きく違います。そのため「◯畳なら◯枚」という決め方では、足りなかったり多すぎたりします。決め手になるのは、今の響きと目標の響きの差です。


響きの長さ「残響時間」と、サビンの式

部屋の響きの長さは、残響時間(音が止まってから60dB小さくなるまでの時間)で表します。残響時間は、次の式で見積もることができます(サビンの式)。

  • 残響時間(秒)= 0.161 × 部屋の容積(m³)÷ 等価吸音面積(m²)

  • 等価吸音面積 = それぞれの面の面積 × その面の吸音率 の合計


吸音パネルを足すと等価吸音面積が増え、残響時間が短くなります。どれだけ短くしたいかが決まれば、必要な吸音の量、つまり必要な枚数が逆算できます。


計算の例(数値は説明用の仮の値です)

幅6m×奥行5m×天井高2.7mの会議室(容積81m³)で、等価吸音面積が20m²の場合、残響時間は 0.161×81÷20 ≒ 0.65秒です。等価吸音面積を30m²に増やせると、0.161×81÷30 ≒ 0.43秒になります。増やす10m²を、吸音率の分かっているパネルで割れば、おおよその枚数が見えてきます。


注意点:吸音率は周波数で変わる

吸音率は、低い音・高い音で値が変わります。声のこもりに効かせたいのか、高い音のキンキンした響きを抑えたいのかで、選ぶ製品や枚数が変わります。製品ごとの吸音率データを周波数ごとに確認することが大切です。吸音率の見方は、別の記事で解説しています。



何枚必要かは「測ってから」が確実

計算の出発点になる今の響きは、実際に測るのがいちばん正確です。測った値と製品の吸音率から枚数と配置を試算すれば、導入後の「足りなかった」「効かなかった」を防げます。


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