残響時間とは?計算式・測定方法と、会議室の「響きすぎ」を数値で改善する方法
更新日:14 時間前
残響時間は、音が止まってから音の大きさが60dB下がるまでの時間です。計算式、測定方法、会議室での改善の考え方を解説します。
残響時間とは
残響時間(RT60)は、部屋の中で音を止めたあと、音の大きさが60dB下がるまでにかかる時間です。数値が大きいほど、声が部屋に残り、「響く」と感じます。
Web会議で声がこもる、話し声が聞き取りにくいといった会議室の悩みの多くは、この残響時間が長すぎることから起きます。
計算式(セイビンの式)
残響時間は、部屋の容積と、部屋全体の吸音力(等価吸音面積)で概算できます。
T = 0.161 × V / A A = Σ(Sᵢ × αᵢ)Tは残響時間(秒)、Vは室容積(m³)、Aは等価吸音面積(m²)、Sは各面の面積、αはその面の吸音率です。吸音力を増やすと、残響時間は短くなります。
計算例(仮の数値): 幅5m・奥行6m・天井2.7mの会議室は容積81m³です。測定で残響時間1.0秒だった場合、吸音力は約13.0m²。これを0.6秒に下げるには約21.7m²、つまり約8.7m²分の吸音力を足す必要があります。吸音率が高い製品ほど、少ない枚数で済みます。実際には貼る場所のもとの吸音率や周波数ごとの差もあるため、測定値と製品データで試算します。
どのくらいが適切か
適切な残響時間は、部屋の容積と用途(会議・Web会議・講義・音楽)で変わります。声を聞き取る部屋ほど短い方が適しています。
測定方法
一般の部屋の残響時間は、ISO 3382-2に沿って測定します。音源を止めて音の減衰を記録する「ノイズ断続法」と、インパルス応答から求める「インパルス応答積分法」があります。周波数帯ごとに測るので、低い音だけ響くといった偏りも分かります。
響きすぎが会議に与える影響
残響が長いと、前の言葉が次の言葉に重なり、言葉が聞き取りにくくなります。音声の明瞭さはSTI(音声伝達指数、IEC 60268-16)で評価できます。Web会議ではマイクが反響も拾うため、相手側ではさらに聞き取りにくくなります。
反響と防音は別の問題
吸音パネルで改善できるのは、部屋の中の「響き」です。壁を通り抜けて外に漏れる音は、防音(遮音)の問題です。どちらが原因かを先に切り分けることが、失敗しない対策の第一歩です。
まずは測って、試算する
「何枚貼ればよいか」は、測定値と吸音率データがあれば、導入前に計算できます。SoundBoxは全製品の吸音率を公開しているため、必要な枚数と効果を数値でお示しできます。




コメント