オフィス向け吸音パネルの選び方:導入前に確かめたい6つのポイント
「吸音パネルを導入したのに、思ったほど変わらなかった」。オフィスの音対策でよく聞く声です。吸音パネルの選び方を間違えないために、導入前に確かめたい6つのポイントをまとめました。
1. 解決したいのは「響き」か「漏れ」か
吸音パネルが得意なのは、部屋の中で声が響く、こもるといった「響き」の悩みです。会議の声が隣の部屋に漏れる「漏れ」の悩みは、音を通さない遮音の対策が中心になります。
部屋の中で手を一度たたき、「ワーン」と音が尾を引くなら響きの問題です。違いは「吸音と遮音の違い」で詳しく解説しています。
2. 吸音率が周波数ごとに公開されているか
吸音パネルを比較するときの基準は、見た目や価格だけでなく「吸音率」です。吸音率は音の高さ(周波数)によって変わるため、125Hz〜4kHzの帯域ごとの値を確かめます。
NRCのような一つの数値は比較に便利ですが、低い音の性能は分かりません。空調音などの低い音が気になる部屋では、帯域ごとの値が欠かせません。読み方は「吸音率とは?」で解説しています。
3. 必要な枚数を導入前に計算できるか
何枚必要かは、部屋の容積、今の響き(残響時間)、目標とする響きで決まります。吸音率が分かっていれば、導入前に枚数と効果を試算できます。
「数枚貼って様子を見る」という進め方は、足りなかったときに買い足すことになりがちです。考え方は「吸音パネルは何枚必要?」、自分で目安を知りたい方は「無料の吸音シミュレーション」をご覧ください。
4. どこに付けるか(壁・天井)
天井は面積が大きく、部屋全体の響きに効きやすい場所です。天井から吊るタイプなら、高い天井やむき出しの天井にも対応できます
向かい合う硬い壁は、音が往復しやすい場所です。片面ずつ交互に配置すると、効率よく反射を減らせます
Web会議では、話す人の背後や、カメラ・マイクに向かう壁の反射を抑えると、相手側の聞こえ方が変わります
5. 置くだけの対策で足りるか
パーテーションや床置きのパネルなど、置くだけの対策は手軽です。ただし音は、パーテーションの上や横を回り込んで伝わります(回折)。部屋の一部に立てただけでは、音を遮ることも、部屋全体の響きを抑えることも、ほとんど期待できません。
吸音の面から見ても、置くだけの製品は面積が限られ、部屋の大きさに見合った吸音量にはなりにくいのが実情です。部屋全体の響きを抑えたいなら、壁や天井に必要な量を配置するのが確実です。
6. 内装になじむか
吸音パネルは、部屋の見た目を大きく左右します。色や形、ファブリックや木目調などの素材を、内装に合わせて選べるかを確かめましょう。
効果を数値で確かめられて、デザインも選べる。この両方を満たす製品を選べば、性能と見た目のどちらかを妥協せずに済みます。
吸音パネルの選び方のまとめ
吸音パネルの選び方で大切なのは、原因を確かめ、吸音率を数値で比べ、必要な量を計算してから選ぶことです。測ってから選べば、「買ったのに効かない」を防げます。
SoundBoxは製品の吸音率を公開しています。現地で部屋を測定し、必要な枚数と効果を導入前に試算する音環境診断も行っています。





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